「さあ、掃除しようぜ」
似合わないさわやかな口調でレイさんが我々に語りかけた。
「汚れすぎだろ。この部屋、もうホコリがカーペットだよ」
驚愕の事実が告げられる。
「えっこれってカーペットじゃないんですか?」
なんかめっちゃ驚いた口調で、イズ……じゃない。谷川ハルキが言った。事実、私も驚いている。私の言葉が乱れているのもそのせいである。
「掃除するのは良いとして、全自動掃除ロボットを使ってみてはどうですか?」
怠惰の証である。ちゃんと自分で出したカーペットは処分しなさいと習わなかったのか?橋本ヒューマはそこがいけない。
「まあ良い。各自ホウキを持て。あ、別にチリトリ係はいらないぞ。適宜適当に見繕う」
部室掃除大作戦が始まった。


ハルキ「いやあ、想像以上に汚れとりますなあ」
レイ「猛烈にキレイにしろよ。汚かったらやり直しだぞ」
ハルキ「キレイにしなくたって、君はもともと綺麗だよ☆」
ハッ。とレイさは軽くあしらった。

ヒューマ「何だこの量、部屋の体積大幅増加だな」
フー「底辺かける高さわる2~~」

樋上「……」
九条「……」
樋上・九条(オレらってもう登場したっけ……)


何時間か後
 終わった。感動のあまり涙が零れ落ちそうである。と、冗談を言ってみたはずだったのだが、皆なぜか泣いていた。
「さあ……体積が増えた部室に今から入ろう……最初に入る人はじゃんけんにより決める」
「はい……」
戦いが始まり、終わりを告げた。
レイさんが勝った。
「入ろう。新しい世界へ。飛び立とう、夢へ」
レイさん。私はもう部室に入っているぞ。
気づいてくれ。誰か。


誰か私に愛をください。


あとがき
頑張っている矢野ヒカルです。
この語り手の人の不遇さは何たることか!
語り手の名前はそろそろ登場だと思います。
部誌のINSの方もよろしくお願いいたします。

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