本日、2015年春に長野市から金沢市までの228kmの区間が延伸開業する「北陸新幹線」のレール締結式が富山市のJR富山駅で行われました。これにより東京から金沢までを結ぶ454kmの区間が1本の線路でつながり、10ヶ月後の大動脈の完成が50年来の悲願である北陸の方々にはとても嬉しい一日だったことでしょう。

そんな「北陸新幹線」ですが、開業までにはいくつもの難関がありました。
特に、延伸開業する部分の多くに必要な「融雪設備工事」と「トンネル整備工事」には多くの人々の努力の結晶がつまっています。

今回は、数々の難工事の中でも特に厳しく長い年月を要した工事に関するエピソードを紹介したいと思います。

◎ 第2魚津トンネル(全長3097m・2008年9月貫通)整備工事

HT20140524401

 「バンザーイ、バンザーイ」。トンネルに反響する同僚の声。歓喜の輪に、清水建設北陸支店の山川透(とおる)土木部工事長(55)=津幡町横浜=は、感無量の面持ちで加 わった。

「貫通の瞬間が、トンネル屋の醍醐味(だいごみ)ですから」。全長3097メートル 。新幹線なら1分足らずの区間を掘るのに実に5年を費やした。

山川さんは言う。「トンネルは掘ってみないと分からない。経験工学ですよ」。金沢森本、白山尾添(おぞう)、利賀ダムなど8本ものトンネルを貫通させた男も、第2魚津ト ンネルは、難航を極めた。任されたのは、工事も佳境に入った最後の千メートル地点。土かぶり(トンネル上の土の厚さ)が薄く、すぐ上には田んぼや民家が点在し、道路が走る 。

砂れきのもろい地層を補助工法で補強し、湧き出る水を抜きながら進んだ。「地上に問題が起きていないか、24時間態勢で見張りを付け、そっと掘り進めました」。いざトンネルに入ると、昼も夜もない。危険と隣り合わせで、仲間と寝食をともにし、心を一つに 乗り越えた。

結婚してずっと単身赴任生活を続けてきた山川さんには夢がある。「今度、娘が結婚するんです。孫ができたら新幹線に乗って、これ、じいちゃんがつくったんだぞと見せてやりたい」

このエピソードを読んで、やっぱり「人間の力」って素晴らしいんだなあと改めて波助は感じました。将来私たちが当たり前のように利用するであろう「北陸新幹線」ができるまでにはたくさんの人の汗と苦労があったのだと思うと、整備に携わった方々に感謝しなければいけないなあと感じました。

ちなみにこの第2魚津トンネル、新幹線が通過するのにかかる時間はわずか「1分」。この「1分」のために注がれた人々の努力は並大抵ではありません。東京‐金沢間の大動脈を短時間で結ぶには山川さんをはじめ多くの建設業の方々の力が絶対に必要不可欠だったと波助は感じました。

汗と努力、そして数多くの最新技術がつまった「北陸新幹線」。10ヶ月後の2015年春、新型車両「E7/W7系」が多くの人を乗せ、長い年月をかけて作られた線路を走り出します。

参考記事(一部引用):「1分」のトンネルに5年 北陸新幹線、締結式へ感慨 ―北國新聞社 (記事中の画像はこのページから引用しました)

北陸新幹線:東京−金沢間レールつながる…富山で締結式 ―毎日新聞社

※ アイキャッチ画像はこちらのサイトから引用しました。