昨年12月、知人の資産家の女性から占い師への礼金名目などで現金約1千万円をだまし取っていたとして、兵庫県警に逮捕された戸城沢子被告(65)。彼女が送ってきたのは嘘でいっぱいの人生でした。

資産家の女性と戸城被告が出会ったのは約30年ほど前。子どもが同じ私立小学校に通っていたことがきっかけだったそうです。女性の親族の入院の手続きに便宜を図ったことから急接近した二人。女性は、家族のことや悩み、所持している財産のことまで話すほど被告を信頼していたそうです。

女性が資産家だと知った被告は、尼崎市内で当時経営していた弁当店が経営難に陥っていたことなどもあり、女性から現金をだまし取ることを思いついたとのこと。ここから、被告は女性に嘘の話を重ねていったのです・・・。

62年、戸城被告は、旧みどり十字社の転換社債を購入するとだまし、200万円を女性から受け取った。女性から簡単に現金をだまし取ることができると知った戸城被告は、平成4(1992)年ごろから頻繁に投資や貸与などの名目で女性から現金を受け取るようになったという。

女性は、息子の就職先がなかなか見つからないことなど、悩みをたびたび戸城被告に相談していた。戸城被告は自らが経営する弁当店で息子を雇うなどし、女性を信頼させていた。

さらに、女性が大阪のある占い師を信じていることを知ると、その占い師と知り合いであるかのよう装った。

「先生が(女性の息子のために)滝に打たれて願掛けをしてくれはるねん。先生の弟子から電話で、お礼の気持ちとしてお金を渡したらどうかって言ってきはるねん」

戸城被告は、占い師の名前を出して、たびたび現金を要求するようになった。戸城被告を信頼しきっていた女性は、資産を切り崩しただけでなく、生命保険を解約したり、知人から借金をしたりし、言われるがままに1回あたり数十万~数百万円を渡し続けた。

戸城被告の要求は次第にエスカレート。女性の息子と共同で弁当店を経営すると持ちかけ、「銀行から融資を受けるために見せ金が必要」と嘘を言い、女性に弁当店まで現金を持ってこさせたこともあったという。

こうしてだまし取った総額は約3億円にのぼるとみられる。

 

これらの嘘は5年ほど前に発覚し、女性は被告にお金の返済を求めました。被告は少しずつ返済を始めたものの、一昨年末から滞りはじめたため、女性は警察に告訴し、逮捕に至りました。

逮捕当時、被告は女性から騙し取ったお金をクレジットカードの支払いなどで使い果たしており、現金は持っていなかったそうです。高級外車やブランドの服をたくさん所持していたそうですから、被告の金銭感覚はかなりいい加減だったのでしょう。
それにしても、信頼している人にだまされるなんて・・・。もし自分が女性と同じ立場に立ったらとても傷つくと思います。嘘を見抜けなかったことへの悔しさと、裏切られたことへの悲しさと・・・。なんともいえません。

いくら信頼できる人とはいえども、お金の話になったら用心するべきなんだなと感じた波助でした。

参考・一部文章・アイキャッチ画像引用記事:「改名した方がいい」「占い師に頼んであげる」…20年間で3億円、知人から騙し取った65歳女の“大嘘人生”