冷夏になるかもしれないといわれていた今年の夏ですが、早くも暑い日々が続いています。まだ梅雨なんですけどね……。

今後しばらく続くであろう暑い時期によく売れるものといえば、やはり「アイスクリーム」ではないでしょうか。
近年、アイスクリームの消費量・売上量は増加していて、その背景には「夏の猛暑」や「商品の質が高くなっている」などがあるといえます。また、「子どもの食べ物」という昔のイメージはなくなり、幅広い世代の人が好んで食べていることもアイスクリーム市場の拡大につながっているそうです。
私も、この時期になるとよくアイスクリームを食べます。厳しい暑さの中でも、アイスクリームを食べれば体が冷えてさっぱりできるので、家の冷凍庫の中にアイスクリームを見つけるとつい喜んでしまうんですよね。

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ガリガリ君シリーズ(赤城乳業)

市場の拡大にともなって競争が激しくなっているアイスクリーム業界。ここでは「雪見だいふく」や「爽」などでおなじみのロッテアイスさんが展開しているマーケティング戦略について紹介します。

 マーケティング戦略を考えていく上で、業界の地位を考えることはものすごく大切。市場においてシェアトップの企業を「リーダー」と呼び、そのリーダーに次ぐシェアで、リーダーに競争をしかける企業を「チャレンジャー」と呼んでいます。また、小さいながらも独自の地位を築いている企業を「ニッチャー」、リーダーやチャレンジャーの戦略を模倣している企業を「フォロワー」と呼んでいます。

アイス市場でいうと、リーダーは「ガリガリ君」の赤城乳業、チャレンジャーが「PARM」「MOW」の森永乳業。そして「雪見だいふく」「スイカバー」という季節に強い商品を仕掛けているロッテアイスは、ニッチャーなんですよね。このほかにも、ロッテアイスは「爽」「北海道バニラバー」などを販売していて、いろいろな商品を束ねて勝ちにいっているのではないか――そんなことがデータから読みとれるんですよ。

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上のグラフを見るとお分かりのように、データ上では「ガリガリ君シリーズ(赤城乳業)」が年代別、地域別の売り上げなどで絶対的王者となっていました。
しかし、そんな王者にも弱点があったのです。それは「冬」。冬になるとガリガリ君の売り上げは下がってしまうようなのです。ロッテアイスさんはそこに目をつけられたのでしょう。「雪見だいふく」というまさに冬らしいネーミングのアイスを投入し、売上1位の座を奪取したのです。ちなみに、雪見だいふくは私の中でも一、二を争うお気に入りのアイスクリームなのですが、濃厚なアイスと餅の相性が絶妙で、季節にかかわらず食べている気がします。でも言われてみれば、冬のほうがよく食べているかも……。

さらに、ロッテアイスさんは夏になると売り上げが下がりがちな「雪見だいふく」の代わりとして「スイカバー」を投入したり、一年を通して売り上げが安定する「爽」を強く売り込んだりと、知恵がたくさんつまった商品戦略を展開されています。その効果が出ているのか、年間1位の座は他社にとられているものの、年間の売り上げの上位28位までの商品の中にランクインしている商品が一番多いのはロッテアイスさんなのです。すごいですね。

日に日に企業間の競争が激しさを増しているいま、企業にとって、ライバル社の商品の売り上げの推移を分析することで自社商品の売り上げアップに活路を見出し、マーケティング戦略につなげるというのはその世界の中で生き残るうえでとても重要なのだと感じました。

参考記事・画像(アイキャッチ含む)引用:王者「ガリガリ君」を倒したのは? ロッテアイスの戦略が面白い ―Business Media 誠

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