11月13日の午前1時過ぎ(日本時間)、多くの人が眠りについているこの時間に、人類初の歴史的快挙がなされました!

欧州宇宙機関(ESA)の彗星探査機「ロゼッタ」から投下された着陸機「フィラエ」が、チュリモフ・ゲラシメンコ彗星への着陸に成功したのです!
彗星への着陸が成功したのは人類の歴史上初めてで、今回の着陸は宇宙の謎に迫る大きな快挙だといえます!

そんなわけで、ここでは彗星探査機「ロゼッタ」と着陸機「フィラエ」について、また今回どういった目的で彗星の調査が行われているのかについて簡単にご紹介します。

彗星探査機「ロゼッタ」は2004年3月に打ち上げられました。総距離が約60億km、所要時間は10年以上というとてつもなく長い旅の末に、ロゼッタは今年8月、チュリモフ・ゲラシメンコ彗星に到達しました。現在は火星軌道と木星軌道の間、地球から約5億kmの地点にいます。

今月12日に着陸機「フィラエ」が分離され、7時間後に無事着陸が成功。ドイツにあるESA宇宙管制センターでは着陸信号の確認と同時に歓声が上がり、公式のTwitterアカウントでも着陸を祝いました。

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この写真は、フィラエに搭載されている「ROLIS」(Rosetta Lander Imaging System)で撮影された彗星表面の様子。右上にはランディングギアが写っています。彗星の表面は「汚れた雪だるま」と表現されるそうですが、この鮮明な画像から見て、その表現に間違いはなかったと言えます。

ただ、着陸の際に銛が発射されていないことがその後の調査で判明。さらに、当初の計画とは異なった大きなくぼ地に着陸した可能性があり、搭載している太陽電池パネルに十分な日光が当たらず、充電が足りない状態に陥る可能性があるそうなんです。これは困りましたね……。私たちが直接対処できる問題ではないので、調査が完了するまで「フィラエ」が頑張ってくれることを祈るしかないですね……。

今回は、着陸した「フィラエ」を利用して、彗星表面の組成分析や地中の物質についての調査が予定されていました。しかし、充電が足りないとなると調査に支障が出る恐れがあります。彗星の構成物質が何であるかが判明すれば、歴史的な大発見になることは間違いないでしょう。地球に生命が誕生した原因が分かるかもしれないのですから……。
10年越しの着陸に成功したのですし、できることなら地球に彗星の物質を持ち帰ってきてもらいたいですね!

ロゼッタから分離されるとき、フィラエの内臓バッテリーには約2.5日分の充電があったとのことなので、なんとか持ちこたえて、無事に地球に帰ってきてくれることを願いましょう。

現在も多くの謎に包まれている宇宙。彗星には地球生命の起源になったという説もあり、最先端科学の力を駆使した謎の解明が進んでいます。今回の彗星着陸によって、宇宙や地球に関する新たな発見が生まれることに私はひそかに期待しています。地学の教科書に、また新たな項目が掲載される日も近いかもしれませんね。

参考・画像引用:人類初の彗星着陸に成功 探査機ロゼッタと着陸機フィラエ着陸直前の彗星表面、写真公開 フィラエが撮影{いずれもIT mediaニュースより}

 

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