どうも、狼蘭です。
今回から、少し連載的なものを始めようかと思いまして。
その名も「日本三大奇書に挑戦!」です。
名前の通り、日本三大奇書について、自分が読んだ感想、歴史その他を紹介しようと。
もちろん、ネタバレはなしですよ。
まず、日本三大奇書とは?
ドグラ・マグラ(夢野久作著)、虚無への供物(塔晶夫著)、黒死館殺人事件(小栗虫太郎著)、
の三つのミステリを称していう名称です。
中国三大奇書(水滸伝、三国志、西遊記)をモチーフに、推理小説の「三大奇書」を言います。
最近では、これに匣の中の失楽(竹本健治著)を入れて「日本四大奇書」ともいうそうですね。
さてさて、第一回「ドグラ・マグラ」について語りましょう!
注;表紙がなんだかアレですが、中身はそんなんじゃないんで……。れっきとした推理小説です。
yahoo知恵袋でも、同様の質問がありますので、詳しくはこちらを参照してください。
作者の夢野久作氏は、1889年生まれ。ドグラ・マグラは1935年に刊行されました。
なんと、構想、執筆に10年もかけた、超大作となっています。
発表時はあまりの奇抜さに、文壇も評価をあたえなかったのですが、死後、この作風に心酔する読者が出て、
「東西ミステリベスト100 国内編」で1985年時6位、2012年時4位と上位を記録。
また、1988年に、松本俊夫氏監督で映画化しており、2004年にDVD化もされています。
出演者に落語家の桂枝雀氏がいます。
ですが、なかなか手に入れるのが難しくなっており……。
見たいという方、是非是非探してみてください。
内容を一言でいえば、「精神病患者が書いた推理小説」
「読んだ人が一度は精神に異常をきたす」なんていわれるほど、中身は濃く、時に迷亭していて、追いつくのに一苦労。
大筋は、旧家の殺人事件を解き明かす、というものなんですが、
間間に大学教授の論文やら、中国の絵巻物やら、精神病についての考察やら、お経やら、もうごったで……。
一度じゃとても理解できませんでした。
本当にこれはミステリなのか?と疑わしいぐらいの、奇抜すぎる謎解き、
その真相は読んでのお楽しみです。
読んだことがなくて、「読みたい!」というかた、是非是非どうぞ。
ただ、よっぽど物語にはまるかしないかぎり、途中でわけがわからなくなってしまうこと必至。
しかし、ラストに衝撃の場面があるので、いつかは、一度投げ出しても二度でも三度でも挑戦してみてください!
まあ、読み終わっても精神に異常をきたす、ことはないと思われます……たぶん。
自分はまともですよ。ええ、まともですとも。
今は、「虚無への供物」を読書中。
読み終われば第二回を更新しますので、もうしばらくお待ちを……。
参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%A9