どうも、狼蘭です。

このシリーズもついに5回目(累計8回目)になりました。

たぶん、当分続けますので、興味のある方、たまに覗いてみてください。

バックナンバーはこちらからどうぞ

 

さてさて、今回は「三面記事小説」(角田光代著)を紹介します。

s

 

 

s2

 

○著者について

角田光代(1967~)

1990年、「幸福な遊戯」で第9回海燕新人文学賞を受賞。角田光代としてデビュー。

2009年、「対岸の彼女」で第132回直樹賞を受賞。

翻訳家としても活躍し、ボクシングをやっているという。

 

○「三面記事小説」について

2007年、文藝春秋から出版された短編集。

2010年には、文春文庫より文庫版で出版。

収録作:愛の巣/ゆうべの花火/彼方の城/永遠の花園/赤い筆箱/光の川

 

○あらすじ

実際に、新聞の社会欄に載った短い記事(三面記事)を元に、その事件の裏側を作者なりに想像して書いた作品。

実際の事件を元にしているが、フィクションであるという不思議なモノ。

作者が紡ぎ出す物語は、なぜか現実味を帯びている……。

 

○感想

現代文の時間に、角田光代さんの随想をやった時、

「ちょっと面白い人だな」

と思い、作品を読んでみたくなったときに見つけたこの一作。

ノンフィクションのようでありフィクションである不思議な世界の中で、

私は人の裏側に触れたような気がした。

事件を起こした人が、必ずしも絶望の淵に立たされていたわけではない。

その人その人に、どんなものであれ、素敵なドラマがあるのだと思い知った。

ただ、そのどれもどれも、後味が悪いのが、心を沈ませた。

 

今まで紹介した奇書とは少し違う雰囲気を持ったこの作品ですが、

一度読んだら手放せない、一気に読んでしまいたくなるような作品でした。

 

次は何にしましょうか。

「家畜人ヤプー」がいいかなとも思ったのですが、日本文学ではないので、またそれは違う機会にでも。

 

 

参考元:http://blogs.yahoo.co.jp/shinkane5daira/62529266.html

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A7%92%E7%94%B0%E5%85%89%E4%BB%A3

http://toshibabookplace.booklive.jp/product/index/title_id/116465/vol_no/001

投稿者: 狼蘭

2015/3/4:卒業 小説を書いてる活字中毒な人。 今一番好きな言葉―「皆、思い込みを信じて自分勝手に生きているだけなんです。なら思い直せば別の世界にいける。過去なんてものは、もうないんです。未来が無いのと同じように」(関口巽) 京極夏彦「陰摩羅鬼の瑕」より 余談:アニメ版関口先生が無駄にイケメンで辛い