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【キケン】日本文学奇書に挑戦!【第二十三回】

成南電気大学機械制御研究部、通称「キケン」
その名の通りキケンな奴らのスリル満点キャンパスライフがここにあり!

今回紹介するのは、「キケン」(有川浩著)です。

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新潮社

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新潮社文庫

○作者について
有川浩(1972-)
2003年に『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞し、翌年に同作にてデビュー。
2007年、『図書館戦争』が本屋大賞第五位を受賞。
2010年、『植物図鑑』が本屋大賞第八位を受賞。

自衛隊三部作、『塩の街』、『海の底』、『空の中』が有名。
映画化作品に、『阪急電車』、『県庁おもてなし課』、『図書館戦争』など。
ドラマ化作品に、『フリーター家を買う』、『空飛ぶ広報室』など。

ブログ「有川日記

○作品について
2010年、新潮社より出版
2013年、新潮社文庫より出版

○あらすじ
成南電気大学機械制御研究部、通称「キケン」。
その名の通り、キケンな奴らの集う場所。
部長は「成南のユナボマー」と呼ばれた爆薬の使い手、上野。
副部長に「苗字が一字足りない」強面の大神(魔が足りない)
これは、そんな「キケン」全盛期の回想録。

○感想
「明らかに軽犯罪」とも思われるキケンなこともやってのける部員達には、どこまでも驚かされる。
けれども、仁義を重んじ、友情が固い彼らに勝るものはなく、見ていて爽快、清々しい気分になれる。
喧嘩もし、張り合い、いがみ合い、叱られて….けれども、仲間は裏切らない。
どこまでも自由奔放な彼らは、見ていて飽きない。
何度も何度も読み返したくなる、素晴らしい作品であると私は思う。

文庫版を買ってないので、買いたいなと思ってます。
次は、何にしましょうか…。

作成者: 狼蘭

2015/3/4:卒業
小説を書いてる活字中毒な人。
今一番好きな言葉―「皆、思い込みを信じて自分勝手に生きているだけなんです。なら思い直せば別の世界にいける。過去なんてものは、もうないんです。未来が無いのと同じように」(関口巽)
京極夏彦「陰摩羅鬼の瑕」より
余談:アニメ版関口先生が無駄にイケメンで辛い