先程のニュースで、福島第一原発1号機の燃料棒が僅かに溶融した可能性があると原子力安全保安院が発表したそうです。
福島第一原発1号機の周囲で核分裂で生じるセシウムとヨウ素の放射性同位体が確認されたためだそうです。
そもそも【燃料棒】とはWikipediaを参照すると、
燃料棒(ねんりょうぼう、Fuel rod)は原子炉の炉心の部品のひとつ。棒状の燃料棒は炉心内での核燃料の標準的な形状であり、複数本の燃料棒が束ねられ燃料集合体と呼ばれるユニットが組まれる。制御棒と共に複数個の燃料集合体によって炉心が構成される。
原子炉で使用される核燃料は、熱交換効率や安全性、取り扱いの便宜のために、1センチほどの円柱状の燃料ペレットから始まって、最後は大きな燃料集合体に組み上げられている。
まず、核燃料は燃料ペレットと呼ばれる長さ1cm、直径1cm弱ほど長方形の小さなセラミックに焼き固められる。この燃料ペレットが約350個、一直線にまとめられて、ジルコニウム合金製の燃料被覆管と呼ばれる4mほどの長さの細い管に詰めまれ、バネと共に両端が密封される。この状態が燃料棒である。この燃料棒を百数十本から2百本以上集めて間隔を空けて束になる様に金属で固定した物が燃料集合体であり、原子炉の炉心で使用される。
今回の地震で福島第一原子力発電所は緊急停止したのですが、燃料棒は原子炉停止後も熱を持ち続ける為、冷却水が徐々に蒸発。地震の影響により炉心冷却用のディーゼル発動機が使用不能に陥り、炉心の燃料棒の上端50cmが冷却水から出てしまい、過熱した被服管が溶けた可能性があるそうです。
政府は福島第一原子力発電所から10km圏内に避難指示を出しています、冷静な対応を求めているそうです。
現在、問題の原子炉は停止しており、徐々に冷却されているため、急激な事態の進行の可能性は低いそうです。