2011年1月開始アニメ最大の話題作にして4月アニメまで喰ってしまう勢いの「魔法少女まどか☆マギカ」最終話が放送されました。
延期は地震のせいと言われていましたが、第11話で「ワルプルギスの夜」襲来が現実にも嵐という形で影響を与えたためにみんなが避難しているという様子があり、これが配慮されたんだろうなあと。
ほむらがワルプルギスの夜に立ち向かうシーンで、足下が水浸しになっているように見えるシーンがあったので、ひょっとすると、そもそも街が津波に襲われる、あるいは水位(潮位)が上がるようなシーンが修正前にはあったのかもしれない。
「過去、現在、未来におけるすべての魔女を消し去る」というまどかの願いが叶えられたことで数え切れない魔法少女達が救われ、
そしてこれからも救われ続けるという、希望あるラスト……かな。
すべての魔法少女の絶望を吸い上げたことで闇に包まれたソウルジェムが悪意の形をなして地球を包みかけたそのとき、まどかがそれを打ち破ったところはその規模も描写も圧倒的に感じた。
ただし「魔女化」はしなくなったけれど、人々の恨みなどまで消え去ったわけではないので魔獣という存在が代替として存在し、
魔法少女は魔獣を狩る者として戦い続ける、と。(戦いの果てに魔女化しそうになったソウルジェムは上位概念となったまどか(≒神)に救われて浄化される)
改めてエンディングテーマ曲「Magia」のジャケットを見ると、このまどかはすでに概念化した姿なのだとも解釈できるわけですね。
「忘れないで、いつでも、どこかで誰かがあなたのために戦っている。あなたが彼女を忘れない限り、あなたは独りじゃない」
魔獣との戦いに挑むほむらの姿に重ねて表示された詩ですが、
戦う力をもたない人のためにほむらや魔法少女たちが戦っているし、
そんなほむらや魔法少女たちを救うためにまどかが戦っている。
少女は、少女達はきっと神話になったんだなぁと。
間違いなく、後世まで「それにしてもまどマギは凄かった」と語られるような作品を、リアルタイムで全話見られたことを幸せに思います。
(4/22 10:31 改稿)