俺は絶望した。
俺はアニメをたくさん見てると思っていた。
普通の人よりはアニメを見ていると思っていたのだ。

しかし、俺の周りには【普通の人】はいなかったのだ。

名前の知らないアニメ、名前の知らないクソアニメ、名前の知らない神アニメ、名前の知らないある意味最強のアニメ。
俺はその時、知らない世界を見せ付けられたと同時に【いかに俺自身が愚かだったか】ということを実感した。

俺は、数々の神アニメやらクソアニメが流れていく時代をどう生きていたのか?
小学生時代はアニメを純粋に楽しんでいた。「おじゃ魔女ドレミは見たいけど、親に見られるのは恥ずかしいから見れないよ…」などと考えていた、可愛い時代だ。
中学生時代は卓球に勤しんでいた。慣れないスポーツを切磋琢磨できる仲間と共に楽しんだ。しかし、2年になって伸びていく友人、伸びない自分。そして先輩との折り合いが悪くなって卓球を諦めた。
その頃だ。暇になって始めたのは【ニコニコ動画】。ニコニコ動画流星群の歌ってみた動画が山のように投稿され、アニメをコメント付きで見れた時代だ。もちろんどっぷりハマった。面白い膨大な量の動画を見漁った。
それと同時に、【モンハン】に手を染める。無くなった部活の活動時間は、俺にモンハン廃人の道を開いた。もちろん一緒にやる友人がいて、俺のモンハン熱はさらに加速する。
しかし、ハマったのは所詮その時だけであった。友人の熱が冷めると、俺の熱も次第に冷めていった。
千里高校に合格した。
中学受験をしたことのない俺は、唯一であった受験を突破したということもあって嬉しかった。
しかし、その先に待っていた【やつ】こそが、俺の人生を狂わせたのかもしれない。

【ポケモン】、だ。
元々は、ポケモンをやっている友達が2人いるだけだった。しかし、【ポケモン金銀のリメイクバージョン・HGSS】が発売されるというのを知り、俺の、いや俺を含める約10人の勇者達が【ポケモン復帰】を決意したのである。
ハマるのは簡単だった。ポケモンはいつやっても楽しかった。懐かしいフィールド、懐かしいポケモン、新しくなったグラフィックや音楽、システムが俺を楽しませてくれた。
早々に、四天王をクリアした。普通の人ならここでポケモンというゲームは終了する。
しかし、俺は【普通の人】ではなかった。少なくともポケモンに関しては。
ここから、膨大な数の卵を孵化させ、素晴らしい個体のポケモンを厳選。隠れステータスである努力値の配分。今では面倒になったこの作業も、この頃はとても楽しかった。ポケモンをしている、その行為自体が俺に喜びを感じさせていた。
だが、まだ要因はある。
【Wi-fi対戦】。
家から回線を繋ぐだけで、同じゲームを持っている人と家にいながら対戦が出来た。これが本当に最高だった。通信ケーブルを繋いでいる時から考えれば、素晴らしい進歩を遂げたものだ。
【ニコニコ生放送】。
ポケモン対戦枠というものが存在し、放送している人に対戦を申し込む形だった。こういうところにいつも行っては、育成していた新しいポケモンを試していた。

気づくと、自分も【ポケモン生放送主】になっていた。対戦を申し込まれる側だ。放送を続けるにつれて、【水タイプのポケモンだけで対戦】してやろう!というやる気が沸き起こった。戦いを続け、環境にあったパーティーを思考し、ポケモンというゲームをやり続けた。
そして、現在に至るのだ。

そう、俺の青春にアニメは全くと言っていいほど、干渉していない。
ニコニコをみて、モンスターを狩っていたと思ったらモンスターを捕まえて育てて戦わせていたのだ。

今日の話をしていると、アニメもっと見ておいたほうがよかったかな、と思ったが、それは違うと確信できる。

俺はポケモンが好きだ。
水ポケモンが好きだ。
相手の行動を読み切り、的確な指示をポケモンに出して、相手を出し抜いてやるのが好きだ。たまに勝ちがほぼ確定しているのに、6%の急所にやられ負けるクソみたいなゲームだけど好きだ。

俺がここまで積み重ねた時間、1500時間を越える
ポケモントレーナー生活はまだ終わらない。勝ちたい。頂点に立ちたい。俺の【仲間】と共に。その気持ちが止まないかぎり、俺は神アニメを犠牲にしてでも戦うことをやめない。

ポケモン廃人、やろうぜ。

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