最近、ハロウィンの時期とあって、カボチャに関する食べ物やグッズなどが、売られていることが多いようです。
しかし、本来は、カボチャのおばけではなく、別の野菜のおばけだったということを、ご存知ですか?
ハロウィンは、目や口や鼻のところだけくり抜かれたカボチャのおばけの飾りを飾ったり、仮装した子供たちが家々を回ってお菓子をねだるお祭りです。
起源は古いもので、紀元前5年ごろまでさかのぼります。アイルランドに住んでいた古代ケルト民族のお祭りからはじまったといわれています。
その日には、死んだ者たちが、あの世に行く前に取り憑く人間などを探し回ると考えられていたそうです。そこで、逆に自分たちが仮装して、死者たちを怖がらせようとしたのでした。
カボチャのおばけは、中にろうそくを入れて提灯のように使用されていました。
しかし、当初は、カボチャではなく、カブで作られていたのです。
では、なぜ現在、カボチャが主流なのでしょうか?
昔、アメリカに移民した人々が、アメリカでハロウィンの習慣を広めようとしました。しかし、アメリカには、カブが栽培されていなかったのです。
その代わりにたくさんあったのが、大きなカボチャ。
というわけで、今に至るそうです。
参考文献『ウケる雑学』 「歴史ミステリー」倶楽部(三笠書房)