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【千里高校演劇部】第61回大阪府高等学校演劇研究大会、見て来ました!!

という訳で、千里高校演劇部、他計13校が12(土)~13日(日)にかけて参加した、

第21回 大阪府高等学校芸術文化祭・演劇部門

第61回 大阪府高等学校演劇研究大会(併設?パンフレットにはこう書いてある)を見て来ました~!

会場はここ!

はい。千里中央のよみうり文化ホールです。

で、見た感想ですが・・・

素晴らしすぎました。

いや、ほんとに。

以下、詳細な感想です。

千里高校演劇部の劇は「わが・・・」でした。
テーマはずばり「戦争と平和」でしょうか。
話のベースは深く、重要で、でも所々笑えるところがあって、最後まで見ごたえのある劇でした。

まず、「格好いい」指導者に「ヒットラー」を持ってきたところが目の付け所でしょうか。
ヒットラーに限らず、熱血漢的指導者の演説というのは確かに見ごたえがあります。
この所は現在の日本の為政者にも見習って欲しいと思えます。(しかし、だからと言って日本を国家主義にはして欲しくありません。)
そして、パラレルワールドにワープするシーン。「理由なんていつも分からない」心に響きます。

パラレルワールドではいまだに人種差別が横行し、「総監こそが法」という前近代的人治国家という設定でした。総監が姿を消し、代わりに総監とよく似た主人公がその国の幹部により連れてこられ、最初に出した法が「鐘が鳴るとき皆が笑う」というものでした。主人公は発案者と同じように、皆が笑うことで皆が幸せになって欲しいと願っていました。
ただ、この法には重大な欠点がありました。
「笑わないor笑えないだけで牢獄送りになる」
社会の中で生きる私たちにとって、これ以上の恐怖はありません。法を悪用することの恐ろしさがよく分かります。
民衆の怨嗟の声を聞き、この愚行により「笑えない」というだけで捕まえられた者たちがいる事実を知らされた主人公は激しく自分を責めます。

民を想い、国を想って法を作ったとしても、結局は何処からか綻びが出る。
民を想う為政者は常にこの問題と立ち向かい、どうすれば民を幸せにできるか、考えてきたのでしょう。私たちは多くの場合、為政者をただ一点で評価しがちですが、それはあまり適当ではないように思えます。
もう一度、過去の為政者達(ルーピー除く)の功績を再評価しても良いのではないか。そのように思えるものでした。

また、国家主義的思想家だった幹部が主人公を監禁し、国を乗っ取り、技術者を連行して軍事力を増強しようとし、最後に国民によって処刑(銃殺)されたシーンもありました。
法治国家である日本ではどのような悪政をした所で命を取られる訳ではありません。
こういう意味でも、選挙で為政者を選べるという意味でも、つくづく日本は平和だな(素晴らしい)、と思いました。

多くの意味で深く考えさせられる劇でした。

 

以下、kagaminより寄稿です。ご紹介させて頂きます。

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今日は演劇の府大会を見に行ってきました。

報道部が演劇部と仲が良いっていうのもありますが、
大きな理由は個人的に演劇が大大大好きだから(*´∀`)

3時05分に千里の劇始まるって聞いたので
12時過ぎに会場に着きました。

安定の3時間前行動。学校の先生に「学校でもそうしてくれ!!」って言われそうだけど
やっぱり好きなことじゃないとね。

んで、他校の劇いろいろ見てました。
だけどなんかいまいちなんだよなぁ・・・。
がんばってるのは分かる。

でも、声はすごく出てるけどそのせいで感情表現が微妙になっていたり、
話自体が分かりにくくて感じるものがなかったり。

そんな中やっぱり千里高校演劇部、すごかったです。
声もよく出てるんだけど、まずすごいのが演技力。

感情が溢れ出してくるような演技には本当に感服しました。

次に話の構成。

初めて見る人でも何が起こっているのかがとても分かりやすい。これは重要ですよね。

府大会って、たいてい一回だけしか見ないから、分かりにくい設定にすると観客はよく分からず終わってしまう。

まぁそういう劇は二回目を見たらとてもよかったりするんですが。

そして、ネタの盛り込み。

物語がずっとシリアスでは観客があまり楽しめない。
内容をよく理解して楽しむ、というのも大事だが、表面的な面白さもやはり重要だと思います。

表面的、といってもただ単にダジャレを言う、とかではなく
演技で笑わせるっていうか。その辺りは少し文で表現しにくいですが・・・。

千里高校演劇部はそれを自然にやってしまうから素晴らしい。

次にセット

無駄に懲りすぎているわけでもなく、シンプルすぎることもない演技に集中させてくれるセットでした。他の学校ではセットのすごさに演技が追いついていないところがあり、演技よりセットに目がいってしまうこともありましたが・・・。

もちろん千里にも伸びしろがある部分はありました。
たまに何を言ってるか聞き取りづらかったり。

ですがそれを抑え、観客を感動させるだけの全体的なクオリティがありました。

というわけで演劇ってやっぱいいね!!最高だよ!

以上、感想でした~。

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あと少し写真を紹介。

↑ロビーに飾ってあった、過去の優秀賞(?)の数々です。

応援メッセージボードです。千里高校の上演が終わった後少しして撮影したものです。随分埋まっています。

以上、ヌンググンでした!

作成者: ヌンググン

2013/3/5:卒業
ディズニー大好き3年です。政治経済に興味あります・・・が理系です。受験勉強超頑張ってます。
今一番欲しいものは選挙権です。(主に来年の参院選の)