北海道小樽市の小樽商科大で7日午後、合宿中に飲酒していたアメリカンフットボール部の部員11人が、急性アルコール中毒で病院に搬送された。11人のうち9人は未成年。1年生の男子学生(19)が心肺停止状態になるなど、意識不明の重体。大学側は、8日に謝罪会見を開き、同部の廃部を検討していると述べた。
アメフト部は学内で5日から4日間の予定で合宿を開催。7日午後3時頃からは、1~4年生の部員75人が大学グラウンドでバーベキューを催し、飲酒していた。
午後5時頃、一部の部員の具合が悪くなり、同7時45分頃にマネジャーが119番。搬送された11人(男性4、女性7)のうち9人(男性4、女性5人)は未成年だった。介抱されず、搬送までグラウンドに寝かされていた学生もいた。2人はすぐに帰宅。8人は後に回復したが、うち3人は搬送時には意識がなかったり、話せなかったりと危険な状態だった。1年生の男子学生が心肺停止状態となり入院、重体となっている。
大学のサークル、部活で新入生歓迎会、なんて言うと高校生の私からすると憧れる響きですが……
新入部員が先輩から飲酒、一気飲みを強制される。成人と未成年者が入り乱れる環境から表に出にくいだけで、こういった実情は数多くあるんでしょうね。
お酒はハタチを過ぎてから。分かっていても、その場の雰囲気に流されてしまうんでしょうか。
ところで皆さん、我々日本などのアジア人は、急性アルコール中毒になりやすい体質だとご存知でしょうか?
というのも、アルコールの分解を促進させる「アセトアルデヒド脱水素酵素」を日本人は生まれつき持っていない、または働きが弱い人が多いそうなんです。
アルコールが体内に吸収されるまで、飲み始めてから約30分かかります。
これまでは酔いを感じないため、まだまだ大丈夫だと思って飲み過ぎてしまうと血中濃度が上がり急性アルコール中毒になる危険性が非常に高まります。
お酒は食事と共に、少しずつ飲むことが大切です。もちろん、一気飲みなんてもってのほかです。
急性アルコール中毒の危険性がある飲酒量の目安ですが、体重70kgの人で缶ビール(350mL)で7缶以上、ワインで7杯以上、焼酎で500mL以上、日本酒で5合以上、ウイスキーで水割りダブルを7杯以上だそうです。
今回の事件、小樽商科大アメフト部では焼酎とウイスキーの4リットルペットボトルは確認されただけでも12本、他にも缶ビールや缶酎ハイなどの空き缶が数十本転がっていたそうなので、75人で割ったとしても危ない量です……
酒は百薬の長とも言いますが、くれぐれも飲み過ぎには気をつけて、適度に付き合っていきましょう。
ではでは、ともぞーでした。