インターネット掲示板「2ちゃんねる」。
薬物などに関する削除依頼の放置が昨年1年間で約5000件に上ったそうです。
匿名での書き込みとジャ ンルの幅広さで人気は高いが、違法情報への対応の実態が見えにくいといった問題もある。
最近まで独自の削除基準には違法薬物の広告に対する規制がなかったというから、驚きだ。
2ちゃんねるでは、外部からの削除依頼は運営者から選ばれた愛好者が中心となった「削除人」がボ ランティアで担当しているそうで。
削除人は「下級」「中級」「上級」に分かれ、「下級」の削除人で判断が難しいケースでは、「中級」や「上級」の削除人に判断を委ねるという。一部の削除人は報酬を受けて従事しているという。
また、削除人はそれぞれ個人のパソコンで作業をし、対面で連携を取ることはほとんどない。
このため、削除の仕組みの全体像を把握するのは個々の削除人にも難しいそうだ。
さらに経験者によると、登録だけの削除人もいるようで、実動は数十人くらいではないかと。
…あれだけの規模の割りに、少ないですね。
削除の可否は、一般人の個人情報や極端な誹 謗(ひぼう)中傷などを削除対象とする、2ちゃんねる独自の「削除ガイドライン」を基準とし、削除依頼とそれに対する回答は掲示板に公開。
しかし、違法薬物の広告に関する規定はなく、削除人経験者は、ガイドラインに抵触しない書き込みの削除はごく限られた削除人にしかできない」という。
2ちゃんねるの書き込みが絡む違法薬物事件がたびたび摘発されるなか、警察当局は、「薬、違法」と題するジャンルの掲示板の存在と、削除ガイドラインの不備が背景にあるとの見方を強めている。
今年1月ごろからは、「薬、違法」の掲示板への書き込みに使用されたパソコンなどのIPアドレスが表示され、書き込みの削除も増えたそうです。
また、今月に入り、同掲示板には、「広告目的」などの書き込みを禁止するとの注意書きが追加されています。
捜査幹部は、捜査の影響で管理を強化した可能性があることから、2 ちゃんねるの運営者が問題を自覚していたと指摘しています。
掲示板って怖いですね…
気軽に書き込めることが掲示板のいいことであり、悪いことでもあります。
情報収集に役立つ一方、個人情報流出なども起こっています。
みなさんも、掲示板を使うときは十分気をつけて、うまく活用しましょう!
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