というわけで第2話の始まりである。2話目にしてネタ切れが発生したのは言うまでもないが、それもこれも棚に上げて第2話を語ろう。
今回は我が部活の副部長【橋本ヒューマ】についてのお話である。
ヒューマ及びクラスの全員は激怒した。テストの日程が変更されたまでは良しとしよう。しかし、何故であるか。何故テスト1か月前が1日前になってしまったのか。理解に苦しむ。まあ別に私にとっては何ら問題ない。なぜなら私は天才だからである。しかし、橋本ヒューマはそうはいかない。なぜなら彼は割と凡人だからである。【割と】と言ったのは勿論理由がある。その理由については特に語るまでもない。
まずいことになった。いや、割と本気でまずいことになったな。さすがのオレでもテスト1か月前から勉強しているわけもない。ご存知のとおりオレは割と凡人だ。あからさまな天才のアイやレイさんとは違い、勉強しなくてはいけない。そう、勉強しなくてはいけないんだ!端的に言おう!
どないしよ!!!
ヤバい。泣きそうになってきた。すいません。今までオレがそれなりの高得点を取り続けてきたのは隠れて努力していたからなんだ。【あまり勉強していないけどテストでは高得点キャラ】は、ただ単に恰好がイイからそうしてきただけなんだよ。
どうする?誰かに勉強を教えてもらうか?
駄目だ。オレの周りの頭いい人は全員勉強してねえ。これはやはり自分でなんとかするしかないようだな。
仕方がない。
どうやら切り札を発動するときが来たようだな。
不眠不休の大嵐、熱き思いを胸に秘め、無限の闇を打ち砕け。いざ行かん橋本ヒューマ!!
朝だ。そういえば今日何の教科があるのか言ってなかったな。まあ、一通り全教科はした。やることはやった。今のオレなら、やれる。
「よーし、今からいわゆる考査というものを今から開始するぞ~」
先生の声が鳴り響く。戦が始まる。
「そういや今回の教科を言ってなかったな。今回は12教科で時間は10時間だ。じゃあ開始!!」
「ええええええええええ」
生徒からの不満が上がる。仕方のない話だ。
持久戦が見込まれるが途中休憩もなし、ということか。朝から自家製本格派家庭の味カツカレーを食うという選択は間違っていなかったようだな。
3時間後
半分終了。なかなかのペースだ。体力もまだまだ持つ。いけるぞこれは。
7時間後
一通り終了。見直しに入る。さすがの俺でも体力が持たない。
その時、オレはふとあたりを見回した。(見回したといってもカンニングにならないようにさりげなくに)起きているのは約5人か。寝ている奴は愚かだな。平常点がどうなっても知らないぞ。後悔するのは貴様だ。平常点を笑うものは平常点に泣く。これ、世の中の真理だ。
10時間後。
やっと終わった。そして解答用紙(B1)が集められていく。
次の日
「よーし、今からいわゆる考査というものを今から返却するぞ~」
答え合わせ早いな。さすが色露学園の先生方だな。
「1番青木~480点~」
「ちょっ先生、点数言わないでくださいよ」
点数後悔はだめだと何度言ったら……
「30番橋本兄~1142点~」
この点数に対して君たちは何かということがあるだろう。
それもこれも仕方のない話。
何故ならオレは割と凡人だからである。
あとがき
第二話です。想像以上に長く続いています。これからももちろんのことながら頑張ります。