大阪市の橋下市長が、文楽協会への補助金の全面カットを、示唆しました。
市長によると、文楽側が市長との面談を拒否した、とか。これに対して、文楽大夫の人間国宝である竹本住大夫さんは、市長が会いたいという話はまったく聞いていない、そう。文楽側もきちんと市長と話す意向だったのにもかかわらず、市長にそれが伝わっていなかったようです。
ここまでお互いの意見がくいちがうのは、驚くべきことです。これまでの文楽側の窓口の対応のまずさが、浮き彫りになってしまったようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120630-00000115-san-polによると、『協会側はごく一部の技芸員に、「市長が指定してきた日時は7月。6月中に予算が決まるのに7月に会うのは意味がわからない」「公開の場での面談など橋下市長に利用されて恥をかかされるだけ」などと説明し、市長との面談を断った』らしいです。
しかも、協会側の窓口役を担っている文楽協会の事務局幹部は、ほとんどが、府や市のOB。文楽を知らないまま、幹部になり、去っていく人も多いそうです。
また、とつぜん文楽協会の事務局長が辞任表明したことにより、さらに混乱が増しています。
もしも、本当に、補助金がカットされる事態となれば、ただでさえ財源に困っている文楽側にとっては、かなりの痛手となることでしょう。
伝統文化を守るのも、予算を考えるのも、どちらも大切です。両方にとって良い結果となれば安心なのですが・・・。
これからの展開が、気になります。