本日は、予算の件でいろいろとお世話になったハイパーラッキーボーイ月下イツキを部室に呼んでいる。
彼の特徴、つまりは彼の入学理由はただ単に【運が良い】からである。先日のように宝くじであえて100万円を獲得したり、問題文を見ずに回答したテスト(マーク式ではない)で満点を取るという快挙を成し遂げたこともあった。
「はい、というわけで今日はゲストに月下イツキ君をお呼びしていま~す」
「こんにちは~」
「はい、じゃあまず……何をしようか……」
そこからかよ。
「なんかゲームしようよ~」
唐突にフーが言った。この人は自分が楽しみたいだけだな。それに対し、樋上は、
「正気か?月下氏にとって大体のゲームは運で勝てるぞ」
「そうかな~?トランプ系は置いといて、スポーツなら私たちにも勝ち目はあるんじゃない?」
「逆にこの中でスポーツ得意なやついんの?」
谷川ハルキが言った。確かに私たちは運動部ではない。が!
副部長橋本ヒューマはオールラウンダー。大抵のスポーツはこなして見せる。
そしてその双子の妹カオリは運動神経抜群である。しかし、彼女はその才能を主に【自分以外への破壊】に使用する。端的に言うと、超好戦的な人間である。無論、彼女は強い。わけがわからないほど強い。我が色露学園において一年組を含んでも物理的勢力ランキング一位である。こういうと彼女が格好良く聞こえるが、これまでの話をまとめると、彼女はただの暴力女である。
私がレイさんのことを悪く言えないのに、彼女をここまで悪く言えるのは何故?と疑問に思う方もいるかもしれない。理由は簡単、彼女はレイさんと違い読心術が使えないのである。だから私は堂々と……
レイさんがカオリに耳打ちした、私、そっと帰路に着く。
ヒュ「最終的に腕相撲一本勝負でいいんだな」
イツキ「うん」
カオリ「なんで初登場なのに悲惨な扱い&負け確定の試合をやんなきゃいけないんだよ」
ヒュ「ま、いいんじゃないの。レディーゴー」
今日はとても暑い日だ。汗をよくかく。
汗で肘が滑ったりするのはよくあることだ。僕はないけど。By 月下イツキ
あとがき
ヒカルは腕相撲が壊滅的に弱いです。
泣きたいです。
また来週もよろしくお願いします。