狼蘭です。
最近、読みたい本が多くてとても困ってます。
読む本がないのも困るのですが、丁度いい感じになることはあまりなく……。
まあ、大は小をかねるですからね。
と云うわけで、今回は
「密室殺人ゲーム」(歌野晶午著、全三巻)
を紹介します(バックナンバーはこちら)
↑「密室殺人ゲーム王手飛車取り」
↑「密室殺人ゲーム2.0」
↑「密室殺人ゲームマニアックス」
○作者について
歌野晶午(うたの しょうご)1961年~
島田荘司のすすめで、1988年、「長い家の殺人」で作家デビュー。
「葉桜の季節に君を想うということ」で第五十四回日本推理作家協会賞、第四回本格ミステリ大賞を受賞。
2012年、「春から夏、やがて冬」で第百四十六回直木賞受賞。
○作品について
「密室殺人ゲーム王手飛車取り」(2007年、講談社ノベルス)
「密室殺人ゲーム2.0」(2009年、講談社ノベルス)
「密室殺人ゲームマニアックス」(2011年、講談社ノベルス)
の三巻で、いずれも「メフィスト」で連載されていた。
「王手飛車取り」と「2.0」は文庫化もされている。
○あらすじ
ダースベイダーのマスクをかぶった「頭狂人」、ひげを生やした「伴道全教授」、ジェイソンの格好をした「axe」、
カミツキガメの「ザンギャ君」、曇りガラスの向こうのような「044APD」
5人がビデオチャット(Skypeみたいなもの)使い、それぞれがミステリの問題を出し合い、解くというゲームを定期的にやっている。
しかし、その問題はただの問題ではない。
彼らが実際に行ったモノ、つまり自分で考えた壮大なトリックで人を殺し、彼らはそれについて出題するのだ。
○感想
「密室殺人ゲーム」シリーズは、いわゆる「完全なシリーズモノ」とは違う。
どの巻でも設定は同じだが、ちょっと違うのだ。
まあ、それは読めばわかること(ネタバレになるので自粛)
彼らがビデオチャットを使い、出す謎はどれも難問で、
「これ本当にできるのか?というかやったのか?」という疑問がわき出る。
人を殺したとは思えないさばさばとした口調で話す彼らの思考はまるでわからないが、
物語はテンポがよく、ぐいぐいと引き込まれる。
どの巻も壮大なクライマックスで終わり、ハラハラ成分あり、ビクビク成分あり、とても楽しめる。
表紙が奇抜ですが、とってもおもしろいのでぜひ読んでみてくださいね!
参考:http://jugem.jp/mono/amazon/4061825135/
http://blog.goo.ne.jp/goldberg1227jp/e/ce27e1c8390c5b550a1649e92d4e3b01
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E9%87%8E%E6%99%B6%E5%8D%88