難しい折り紙が無いかとサイトを探すと、正方形に、色々な線が書かれた図が出てくることがあります。これは、「展開図」と言って、簡単に言うと、設計図のようなものです。しかし、設計図といわれても、どう折ればいいのかは普通では分かりません。ところが、展開図にはパターンというのがある程度あります。そして、そのパターンを見極めて折っていくのが「展開図折り」というわけです。では、そのパターンとは何か?
こちらに用意したのは、有名な鶴の折っている途中(鶴の基本形と呼ばれる)と、それを展開したものです。そして、黒い線は、さっき言っていた展開図のパターンの一つです。難しそうに見える展開図ですが、よく見ると、このパターンばかり、という作品もあります。まあ、これ以外のパターンを組み合わせたものが圧倒的に多いんですけどね……
それと、もう一つ気をつけなければいけない事があります。それは、仮に展開図どうりに折れたとしても、本物と全く違う、という事があります。これは、展開図が作品を簡略化しているからです。展開図に全て書こうとすると、どうしても細かくなってしまいます。なので、展開図はある程度簡単に書かれています。そこから、実物を見ながら折ること(にらみ折り)がとても難しいです。また、折った後の仕上げで完成する北条さんの作品群は『にらみ折り』が難しいです。(それ以外でも難しいですが……)
これの工程では、折り紙の勘とかを働かせないと難しいと思います。勘を付けるには、折って折って折りまくることで付きます。
少し難しい話でしたが、折り紙を紹介しているサイトでは、折り方が載っておらず、展開図だけ、という作品もあります。それらの作品をどうしても折りたい人は展開図のほかのパターンも知らないといけません。なので、次はそのほかのパターンを紹介したいと思います。