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【レベル7】日本文学奇書に挑戦!【第二十七回】

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by camknows

 

「レベル7にいってみる、戻れない?」

一人の少女と二人の記憶喪失者、二つの事件は交差し絡まり合って……。

 

今回紹介するのは、「レベル7」(宮部みゆき著)です。

l2新潮社

 

 

○作者について

宮部みゆき(1960~)

1987年、『我らが隣人の犯罪』でオール読物推理小説新人賞を受賞。デビュー。

1989年、『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞を受賞。

『火車』、『ブレイブストーリー』などの、多くの小説がドラマ、映画化。

 

京極夏彦、大沢在昌などと交流があり、「大極宮」のサイトをやっている。

 

 

○作品について

1993年、新潮社より出版。

1994年、関西テレビよりドラマ化。

 

○あらすじ

夫を亡くした、真行寺悦子は行方不明となった貝原みさおを探そうと決意する。

ある日目覚めたら、知らない部屋にいて、記憶もない二人の男女は、自分の過去を知ろうと決意する。

二つの出来事は、無関係に見えて無関係ではなく、次第に交差し、絡まり合いながら解決へと進んでいく。

「これは仇討ですよ」そういった男の真意とは?

 

○感想

推理小説というよりは、サスペンスで、次へ次へと進みたくなるような作品だった。

一見何の関係もない事件が、こうも見事にマッチするのか、と思うと感慨を覚える。

ところどころにちりばめられた伏線と、いつの間にかすり替わっている真実と。

二転三転する展開から目が離せない。

夜を忘れて読書にふけってしまう、そんな作品だった。

 

作成者: 狼蘭

2015/3/4:卒業
小説を書いてる活字中毒な人。
今一番好きな言葉―「皆、思い込みを信じて自分勝手に生きているだけなんです。なら思い直せば別の世界にいける。過去なんてものは、もうないんです。未来が無いのと同じように」(関口巽)
京極夏彦「陰摩羅鬼の瑕」より
余談:アニメ版関口先生が無駄にイケメンで辛い

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