千里高校生おなじみのデュー阪急山田にあるdocomoショップに契約内容の変更をしに行ったついでに、イオングループとなったコーヨーに行った私は、怪しい行動をする人物とすれ違う。私はその人物を尾行し、その人物の行動を店員へと通報するのであった。
2014年1月3日、コーヨーへ行った私は、揚げ物売り場からコロッケをくわえてトイレへとそそくさと急ぐ20歳前後だと思われる男性を発見。揚げ物売り場から出てきたことや、少しキョロキョロとしていたことから、「もしやそのコロッケはそこの揚げ物売り場から盗ってきたのでは…?」と不審に思った私は、しばらくその男性を遠くから観察していた。
すると、しばらくして3分の1ほどに減ったコロッケを食べながらトイレからその男性が出てきた。しかし、その段階では本当に万引きしたのか、他の場所で買ったコロッケなのかを確信できる証拠はなかった。(購入したコロッケを食べながら揚げ物売り場の側を歩いて食べながらトイレに行く変わった人もいるかもしれない)
やばい。このままでは万引き犯かもしれない男を逃がしてしまう!
しかし運が良いのか悪いのか、その男性は再びコーヨーの中へと入ってきた。これはチャンス!
私は確証を得るためにしばらくその男を少し離れたところから観察することにした。
その男性の次の狙いはお菓子のようだ。お菓子の袋をいくつか手に持った。
そのときの私と怪しい男の位置はこんな感じ。
※赤い☆が怪しい男 水色のダイヤが私
この時点で私はちょうどそばで品出しをしていた女性店員に怪しい男のことを伝える。
私「すいません。先ほどあちらの男性が揚げ物売り場のコロッケを取って食べていたように見えました。万引きという確信はないのですが警戒しておいてもらえますか?」
女性店員「(怪しい男をちらっと見て)分かりました。店長に伝えますね。教えていただきありがとうございます」
私「いえいえ」
その時点で、客である私の役目は終了していたが、万が一店員がそのまま何も動かないということも考えられるのでその男の監視を続ける。
しばらくすると、段ボールを整理しながらその男を尾行する一人の女性が現れた。若い女性店員(店員B)だ。店員Bと私で怪しい男を挟み撃ちしているような位置関係である。
※緑ハート…店員B 水色ダイヤ…私 赤星…怪しい男
その男は監視されていることには気づいていないようだ。
5分程お菓子売り場をうろうろした後、その男はいくつかのお菓子の袋を持って再び揚げ物売り場へと向かった。これは次の犯行の予感!
その予感は見事に当たった。
揚げ物売り場をしばらくうろうろし、お菓子売り場に戻ってきたその男の口にはカツが。もぐもぐしている。手にもカツを持っていた。
その男は鞄なども持っていなかったのでカツを買って入れておく場所などない。犯行は確定だ。
この時点で私はその男性を背後から見つめる一人の長身の男性の存在に気づいた。おそらく店長だ。
もぐもぐしている男に背後から近づき声をかける店長。
店長「すいません。そのカツ、まだ精算がお済みになっておられませんよね?」
男「……(にやにやしながら店長から逃げるように早歩き)」
男はまるで動じていないようだった。
その後も男は終始にやにやしながら店内を歩く。ついて行き優しい口調で尋問する店長。
その様子を見守る女性店員、店員B、私。
そのとき私の耳にはこんな会話が聞こえてきていた。
女性店員&店員B「まさかあんな堂々と食べてるなんて……」
私「どうにかなりそうで良かったですね」
女性店員「そうですねぇ。ありがとうございました」
私「いえいえ」
その頃いまだに店長は尋問を続けていた。
男はにやにやしながら聞いている。
店長「とりあえず今もっていらっしゃるお菓子は買い物かごに入れてくれるかな? ○○君!カゴ1つ持ってきて-!(店員を呼ぶ)」
店長が男の持っているお菓子の袋をカゴに入れた。
店長「それで今召し上がっている食べ物なんですが、こちらはどうなさるおつもりなんですか?お金持っていらっしゃいませんよね?
お母さんがもうすぐ来るとおっしゃっていましたが今食べてしまっているものはどうしようもありませんよ?」
男「(にやにや)」
店長「じゃ、ここでは他のお客さんに迷惑になるからとりあえず中に来てもらえるかな?」
男「(にやにやしながらうなずく)」
店長「じゃあついてきてね?」
店の奥にあるドアへと移動する店長と男性。男はおとなしくついてきている。
店長がドアを開けて入り、男もしばらくドアの前に棒立ちしていた後に諦めたように中に入っていった。
さて、その後万引き犯の男性がどのような処分になったのかは分かりませんが、無事に捕まえることが出来ました。万引きというものを実際に目で見たのは初めてだったのですが、いきなりその行為を見ると、なかなか何をしているのか理解出来ないものですね。今回、万引きの犯行の目撃、店員への通報、店員の連携による犯行の証拠集め、店長による尋問を見て、万引き犯への対策がしっかりしているなぁと実感しました。
ですが私が見つけていなかったらどうなっていたか分かりません。万引きをする理由にもいろいろあると思いますが、共通しているのは犯人の心になんらかの痛みがあるからだということです。みなさんも万が一万引きの現場を見かける機会がありましたらぜひ店員さんにこそっと耳打ちしてくださいね。正当な商売と、万引き犯となってしまった犯人の心のケアのために。あなたが店員に言う勇気、他人の行動への興味を持つことで救われるものがあります。
アイキャッチ画像及び記事上部の画像はこちらのサイトのフリーイラストを利用させていただきました。
「コーヨーで堂々と売り物のコロッケやカツを食べる万引き犯を確保!」への4件の返信
なんという正々堂々……
日常は小説よりも奇なり、ですね
そうすい>やるならもっと見つかりにくいようにしないと…というわけではありませんが、見つかるとは思わなかったのでしょうかね…
狼蘭>日記を小説にしたらおもしろいということもあるしねぇ。自伝とか。
万引きというか万食べというか、肝が据わってる犯人やなあ……