大阪ステーションシティの地下通路に、約90台ものカメラが設置された。
目的は、「顔認証技術」の実験。4月から、その実験は開始される。
「顔認証技術」とは、カメラで撮影した顔をもとに、個人を特定するシステム。
今回は、通行人の顔を撮影し、その特徴を記録、同一人物を追跡する、という実験が行われる。
実験では、各カメラで3メートル四方にいる数十人の顔を撮影する。両目間の幅など100カ所程度の各人の顔の特徴を抽出して特定のIDを与えて登録し、別のカメラが同じ特徴を持つ顔を識別すると、同一人物と判断して追跡する仕組みだ。
朝日新聞より引用
顔が映ったデータは、個人が特定されないような処理をしたうえで、JR西日本に提供される。
実験は、約二年間行われるそうだ。
専門家は、プライバシーの侵害などの問題を懸念している。
ところで、この「顔認証技術」実はドラマ相棒の中にすでに出てきているんですね。
2008年に公開された、「相棒-劇場版-絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」
その中で、マラソンのスタート地点にいる群衆の中から、顔認証技術で容疑者を見つけ出す、というシーンがあります。
鑑識の米沢さん曰く、「いくら変装しても、顔のパーツまでは変えられないですからなあ」ということ。
さすが、ドラマ相棒の脚本家さんや監督さんは予言者じみてます。時代の先を行っている。
この実験が、今後どういう目的でつかわれるのか。
刑事事件関連なのか、顧客のマーケティングなのか、はたまた他の目的なのか。
いずれにせよ、プライバシーの問題と言うものは付いて回るでしょうね。
大阪ステーションシティに行く際は、上を見上げてみてください。
カメラが、あなたを追ってますよ……。
「顔で個人を認識? 顔認証技術大阪で実験開始」への4件の返信
個人的には、職権乱用して別れた奥さんを見つける米沢さんのスピンオフのほうが好き。
そうそう、この映画の後、鑑識の米沢さんは職権を乱用して、同じ群衆の中から逃げた女房に似た人を見つけるんですよね。
そのあとの経緯が、「相棒-劇場版-米沢守の事件簿」にて公開されました。
http://www.tv-asahi.co.jp/yonezawa-movie/top.html
こんな風にして、悪用も出来るので今後の使用が問題となりそうです。
悪用の可能性があるのでGoogleは顔認識技術の開発を中断して、Googleストリートビューでの顔にモザイクかける技術に転用していて、Googleグラスも顔認識アプリは許諾しない方針にしてるね、そういえば。
悪用しなければ便利だと思うんだけどなぁ…人は悪用するからなぁ…