どうも、狼蘭です。

やっとこさ日本三大奇書二冊目読み終わりましたので、第二回開催したいと思います

前回は、ドグラ・マグラについて紹介しました。

「日本三大奇書って何?」と云う方、前回の記事をご参照くださいませ。

 

さて、第二回は「虚無への供物」(塔晶夫著)についてご紹介。(ネタバレはなしで)

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画像はは東京創元社出版のハードカバー。

 

作者は塔晶夫(中井英夫)。塔晶夫と云うのは、ペンネームです。

1964年に単行本として出版されました。

1954年の洞爺丸事件を元にした話で、1962年、まだ未完成のまま、江戸川乱歩賞に応募。

受賞は逃しましたが、次席に収まりました。

「東西ミステリーベスト100」では、1986年、2012年ともに2位につけています。

それに基づき、講談社では新装版で文庫を出しているので、ハードカバー重い!と云う方は文庫版を是非。

1997年に、テレビドラマ化。

出演は、吹越満氏(警視庁捜査一課9係に出演)、國村隼男氏(相棒に出演)、深津絵里(踊る大捜査線に出演)、仲村トオル氏(海猿に出演)

などなど豪華。

推理小説でありながら、推理小説であることを拒否する、アンチミステリーの傑作として知られています。

私の読後感は、「これは相当知識がないと理解するのは難しい」ですね。

ノックスの十戒、ヴァンダインの二十則、奇岩城、アクロイド殺し、そして不思議の国のアリス、など、既存のミステリネタをバンバン放り込んでくるので、

ミステリがそうとう好きでないとなかなか読みづらいかもしれません。

しかし文体は軽やかで、物語にぐいぐい引き込まれる感じはあります。

密室、密室、密室と密室続きの事件と、探偵気取りの5人の推理、容疑者がひとり、またひとりと増え、

最後に衝撃のラスト、そしてなぜか後味の悪い読後。

ただ登場人物が多いので、誰それが何を言った、何てこんがらがることも。

また、最後の方に少し「ドグラ・マグラ」に絡んだ話も出てきます。

アンチミステリー。

謎が謎でなく謎でないものが謎で……。

目の前の密室と謎と暗号にとらわれないように、注意してください。

次回は、「黒死館殺人事件」(小栗虫太郎氏)

まだ全然手をつけていないので、更新がずっと後になるかもしれません……。

参照:http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488023621

   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%99%9A%E7%84%A1%E3%81%B8%E3%81%AE%E4%BE%9B%E7%89%A9

   http://ebookstore.sony.jp/stc/special/news/tozaimystery_j/

投稿者: 狼蘭

2015/3/4:卒業 小説を書いてる活字中毒な人。 今一番好きな言葉―「皆、思い込みを信じて自分勝手に生きているだけなんです。なら思い直せば別の世界にいける。過去なんてものは、もうないんです。未来が無いのと同じように」(関口巽) 京極夏彦「陰摩羅鬼の瑕」より 余談:アニメ版関口先生が無駄にイケメンで辛い