・「百鬼夜行シリーズ」の概要
京極夏彦執筆。
1994年から、講談社より刊行されている推理小説。
講談社ノベルと講談社文庫から刊行。
文庫版は通常1000ページ以上に及ぶ。
個々のタイトルには、かならず妖怪の名前が課してある。
・内容
時代は第二次世界大戦後まもない東京。
タイトルに課せられた妖怪に関連して起こる差まざな事件を、[探偵]榎木津礼次郎が引っ掻き回し、[作家]関口巽が振り回され、[拝み屋]中禅寺秋彦が解体する。
本作品では、事件は〈解決〉されることはなく、〈解体〉されるのである。
登場人物が多く、かつ巻にまだがって登場するので、必ず順番通りに読むのがおすすめ。
レギュラーな面々は、
中禅寺秋彦(拝み屋or古書店屋or神官)
榎津礼次郎(薔薇十字探偵社所長、探偵)
関口巽(作家)
木場修太郎(東京警視庁捜査一課、刑事)
青木文蔵(東京警視庁捜査一課、刑事)
益田龍一(国家警察神奈川本部捜査一課、刑事→薔薇十字探偵社、探偵助手)
中禅寺敦子(秋彦の妹、稀譚舎編集者)
鳥口守彦(實録犯罪編集記者)
・既刊一覧
長編
①姑獲鳥の夏
②魍魎の匣
③狂骨の夢
④鉄鼠の檻
⑤絡新婦の理
⑥塗仏の宴
⑦陰摩羅鬼の瑕
⑧邪魅の雫
連作小説集
⑨百鬼夜行――陰
⑩百器徒然袋――雨
⑪今昔続百鬼――雲
⑫百鬼徒然袋――風
⑬百鬼夜行――陽
・読む順番(おすすめ)
①→②→③→④→⑤→⑥→⑨→⑩→⑪→⑫→⑦→⑧→⑬
・映画、アニメ、漫画など
●アニメ
2009年、第二巻「魍魎の匣」が日テレ系よりテレビアニメ化
●映画
2005年、第一巻「姑獲鳥の夏」が日本ヘラルド映画より映画化
2007年、第二巻「魍魎の匣」が、日本ヘラルド映画に代わりショウテージより映画化。
監督:原田眞人
キャスト:堤真一 椎名桔平、阿部寛ほか
●漫画
角川書店「コミック怪」にて連載中
作者:志水アキ
・役立つ情報サイト
「大極宮」-大沢在昌、京極夏彦、宮部みゆきの公式サイト
「京極夏彦ワールド」-登場人物の登場刊一覧
「京極夏彦作品人名事典」-作品内に登場する人物についての説明、および作品内の年表
「百鬼夜行 記憶の匣」-年表、人物データなど
・過去に紹介した作品
・この記事を書いた理由
「百鬼夜行シリーズ」にはまり、読み進めて行くうちに、登場人物などが多くて混乱してきたため。
まあ半分は自分のため。
・余談
私は関口先生が推しメンです。